PLASTIC GIRL IN CLOSET – DAWN TONE Promotion Tool

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Album [DAWN TONE] Jacket

Artist Photo

Digital Single [DRAMATIC] Jacket

Digital Single [HEART & SOUL] Jacket


音源


歌詞


HEART & SOUL


作詞 / 作曲 : 高橋祐二

夜に降る二つの星に少し遅れて願い事
この不安がいつか消えてしまえばいいと繰り返す
夢から醒めていく

次の季節まで十日って観てないテレビが呟いた
眠い目の午前九時
髪を少しだけ切ったって冴えない気持ちは変わらない
洗濯も終わらない
曖昧だけどイライラしてる

沢山の悩みの後に愛しさだけが残るのに
我儘な心がなにも受け入れないと繰り返す
微熱が続いてる

夕陽に染まる頃を待って逃げ出すみたいに走り出す
錆びて鳴く自転車で
お洒落な娘たちは集まって未来の話で笑いあう
履歴書などいらない

何をして何を見て何を求めよう
曖昧だけどドキドキしてる

幾つもの光を灯し街は静かに暮れていく
変わらない明日にいつも甘えてしまう
繰り返す夢に溺れている

この胸の痛みの答え
眉を潜めて睨むもの
捻くれた心じゃ何も伝わらないと繰り返す
幾つもの光が 嗚呼
捻くれた心じゃ何も伝わらないと気付いているのに

ORANGE


作詞 / 作曲 : 高橋祐二

海岸線なぞって 僕ら
言い訳にならない 真面目なジョークを並べているな
マフラーで隠した吐息 微笑みは儚い
移る季節に震えているな

手紙を焼くから待ってて 秘密ひとつ紐解いてみる

オレンジの皮みたいだ 苦くて食べられない
5cmの距離で醒めて 逃げたしっぽを追いかけた

曖昧で満たしていれば言い訳はいらない
胸の痛みに答えはいるか

願いを書くから待ってて ひとつひとつ目で問いかける

オレンジの光の中 言葉は消えてしまう
5cmの距離で醒めて 逃げたしっぽを追いかけた

オレンジの皮みたいだ 苦くて食べられない
5cmの距離で醒めて もう一度確かめる

オレンジの光の中 言葉は消えてしまう
5cmの距離で醒めて
もう二度と掴めない
逃げたしっぽを追いかけた

SATELLITE WATCH


作詞 : 石田ショーキチ / 作曲 : 高橋祐二

眠るHispania 沈むportuguês 埋もれてる財宝を
廻る星と廻る僕と探す海の底

サテライトが廻る軌道のその眼下に広がる
青い海に15世紀の沈む数多の船が

遥か空の上からその座標を記して君にだけ教えよう
to your eyes

眠るHispania 沈むportuguês 埋もれてる財宝を
廻る星と廻る僕と探す空の上

人は誰しも信じる物と、信じない物があり
でも一握り信じ続けた者だけが掴み取る

君も海の底からその座標を探して僕に聞かせておくれ
to my ears

眠るHispania 沈むportuguês 埋もれてる財宝を
廻る星と廻る僕と探す空の上

耳を澄ませて心で聞いて 大航海時代の声
サンタマリアの航跡はどこ?
マゼランの羅針盤 コロンブスの彷徨 嵐に飲まれていく

DRAMATIC


作詞 / 作曲 : 高橋祐二

食卓に飾られた歪な愛 愚かさを叩き被害者を演じる人
無自覚な模倣 軋む秤の揺り籠で眠る子供達

ドラマチックな夜だね
誰かに作られた つまらないシナリオで踊るしかないという

強い人 弱くても貫く人
馬鹿げた夢だと選ぶことをやめた人

蜘蛛の巣のように思考を繋ぐ 言葉の海で溺れている

ドラマチックな夜だね
貪る品のない下心を隠して美しくあれという

ドラマチックな夜だね
誰かに作られた つまらないシナリオで踊るしかないという

声は響かない
笑う匿名の傍観者
憂う瞳に一つの銀河
涙は尾を引くほうき星

ドラマチックな夜だね
鋭い棘を出し 求めすぎるあまりに互いを傷つける
ドラマチックな夜だね
誰かに作られた つまらないシナリオで踊るしかないという

POST HUMAN


作詞 / 作曲 : 高橋祐二

瓦礫のメトロポリス
砂の下に眠るは太古の遺物達
進化も退化もない
思考は宇宙に満ちて零れゆく

世界の果ての数式 螺旋に破滅の文字
アダムとイブになれない 触手で弄り愛でフリーズ

抜け落ちたプログラム
血も肉もない身体 痛みだけが残る
進化も退化もない
生命の成れの果ては何処へ行く

無限の振動の先 未知へと船は向かう
アダムとイブになれない
複製もできない
愛でフリーズ

世界の果ての数式 螺旋に破滅の文字
アダムとイブになれない 虚しく重ねあう

無限の振動の先 未知へと船は向かう
アダムとイブになれない
複製もできない
愛でフリーズ

FOOLISH DREAM


作詞 / 作曲 : 高橋祐二

眩暈がする青と影を奪う太陽
砂漠を歩くように田園の果ては遠い
轍は泥濘んで歩き難いけれど
廃棄ガスで汚れた雪も僅か

一片ひらり花びら さらさらと髪を揺らした
期待に胸が高鳴る そして春の風に浮かされている

少し傾いている影を描く太陽
雲雀は泳ぐように退屈の向こうへ飛ぶ
砂混じりの風とアスファルトの匂い
投げ捨てられたゴミも輝いている

一片ひらり花びら さらさらと髪を揺らした
期待に胸が高鳴る そして春の風に浮かされている

息づく命 萌える緑 熱が街を巡る
若葉のような煌めきがこの空に満ちていく

一期一会の喜び 永遠の誓いの儚さよ
幾度となく繰り返し 間違えては正していく
一片ひらり花びら さらさらと髪を揺らした
期待に胸が高鳴る 何も変わらないとしても
夏まで続く微熱がまた ほら

期待に胸が高鳴る そして春の風の中
馬鹿げた夢をみているよ 嗚呼

ICE KNIVES


作詞 / 作曲 : 高橋祐二

夏に雪を撒いた 凍る愛で
同じ傷を掻いた 遠い恋へ

もう嫌 もう嫌
子供のままでいるなんて
もう嫌 もう嫌
大人なのに弱いなんて

夜に星を撒いた 凍る愛で
浮かずいなす宵に弧を描いた

もう嫌 もう嫌
子供のままでいるなんて
もう嫌 もう嫌
大人なのに弱いなんて

雷雨の日 理科室で待っていた
後悔さえ美化して 凍っていた傷の謎

もう嫌 もう嫌
子供のままでいるなんて
もう嫌 もう嫌
大人なのに弱いなんて

もう嫌 もう嫌
もう嫌 もう嫌

LOVE LIGHTS


作詞 / 作曲 : 高橋祐二

雨上がりの静かな街
見下ろしたら玩具みたい
夜の風を纏いながら
憂いのない愛を説く

星を飾る呆けた空
真似るように輝くビル
この地の上 這う僕らは
身を肥やして鬱を吐く

愛の灯の煌めき 撒いた理想の種
愛の灯の翳りに 咲いた徒花
愛の灯の煌めき 掃いた過剰なゴミ
愛の灯の翳りに 害で満たす性

この光と影に

未知へ渡る欲の群れを知らぬ顔で導く人
この地の上 這う僕らは
狂喜の中 舌を巻く

愛の灯の煌めき 撒いた理想の種
愛の灯の翳りに 咲いた徒花
愛の灯の煌めき 掃いた過剰なゴミ
愛の灯の翳りに 害で満たす性

この光と影に

PERFECT FAKERS


作詞 / 作曲 : 高橋祐二

アトリエはいつも退屈で 筆も乾いている
三流がレプリカをナイフで裂いた

本とレコードで暇を潰している
亜流とオリジナル 私は後者

この絵は美しいと 本当に美しいと
理性に欠けたペテン師が笑う

天賦の才の偽善者二人
神の視点 私は誰

アトリエはいつも退屈で 空をみつめている
三流がカンバスをシアンで埋めた

こんな毎日が続く気がしている 
青春と呼ぶのなら聞こえはいいな

この絵は美しいと 本当に美しいと
理性に欠けたペテン師が笑う
馬鹿 嗚呼

この絵は美しいと どの絵も美しいと
本当に美しいと
理性に欠けたペテン師が笑う

天賦の才の偽善者二人
神の視点 私は誰





Music Video

  • https://youtu.be/OKge-HffdRY
  • https://youtu.be/FpRcnIIZegw
  • https://youtu.be/ktmbcxvbsew

岩手県在住の3ピース・シューゲイザー・バンド 、PLASTIC GIRL IN CLOSET の6年ぶり、6枚目のオリジナル・アルバムがついにドロップ!

2017 年に石田ショーキチ率いるSAT RECORDS に移籍。音楽理論の基礎から徹底的に鍛え抜かれ、練りに練られ実に3年間の制作期間を費やした、正に「石の上にも三年」の傑作がここに堂々完成。

彼らの持ち味である切なさと甘酸っぱさをふんだんに盛り込んだメロディーは健在の上、ドラマチックに展開する音階とコード感、ダイナミックな叙情風景の変化を随所に織り込んだ、新しいロックのスタイルをここに刷新。
音楽のジャンルを二つ三つ飛び越えてみせた彼らの飛躍的な成長に、日本のロックが音を立てて変わり始めた。
君は気が付いたかい?


商品発売日 2020 年9 月23 日( 水)
タイトル : DAWN TOWN
アーティスト名 : PLASTIC GIRL IN CLOSET
品番 : SAT-029
JAN : 4589453810290
価格¥2,000+税( CD )
発売元:SAT records / 合同会社 MACHIDA SONIC
販売元:ダイキサウンド株式会社

収録曲
1. HEART & SOUL
2. ORANGE
3. SATELLITE WATCH
4. DRAMATIC
5. POST HUMAN
6. FOOLISH DREAM
7. HESPERUS
8. ICE KNIVES
9. LOVE LIGHTS
10. PERFECT FAKERS


ライナーノーツ : 明山真吾(Sunday Monday / ムクドリの会)

『DAWN TONE(ドーン・トーン)』。

「夜明けの音色」とでも訳せばよいだろうか。

アイスのようにひんやりとした夜と、オレンジ色の太陽が上昇していくにつれて次第に明るみを増していく朝。

グラデーションのように繋がっているこのふたつの空気感を背景とした心象風景を、くっきりとコントラスト高めに切り取ったドラマチックな作品性を示すのに、あまりに絶妙すぎるアルバムタイトルである。そして、バンドとしてひとつの季節を終え、新たな黎明期を迎えた彼ら自身の格調を表しているタイトル、とも言えるかもしれない。

2015年に前所属レーベルOnly Feedback Recordからのラスト作となるカセットシングル『LANDMARK』をリリース。2016年には自主制作でカセットシングル『DIRTY WHEEL』を発表した後、以前からライブイベントなどで交流のあった石田ショーキチ氏率いるSAT RECORDSに移籍。2018年1月にリリースした、自身の過去の楽曲をカバーしたアルバム『LESSON 1』では、自分たちの曲に新たな解釈と更なる強靭なポップさを吹き込み、新旧リスナーたちに新たなステージへと旅立ちつつある自分たちの姿をアピールした。

こうして彼らの動きを振り返ってみると、2014年にドロップされた5thアルバム『eye cue rew see』以降もコンスタントに作品自体はリリースされていたものの、フルアルバムとしては6年という長い期間があったのも事実。果たして、そのあまりに長すぎる沈黙の果てに彼らから届けられた通算6作目となるフルアルバム『DAWN TONE』は、3年という制作期間の長さを聴いた瞬間に吹き飛ばしてくれるぐらいに、ポップかつドラマティックな傑作となった。

アルバム先行曲として発表された「DRAMATIC」「HEART & SOUL」MVのヴィジュアルイメージでも明らかに伝わってくるが、収録曲全曲徹底して、濃淡・明暗の対比が効いた世界観の創られ方が、挑発的であり、刺激的だ。

その要因のひとつは、高橋祐二の綴るひんやりと醒めた(覚めた)視点で描かれる歌詞。時に甘酸っぱく、時にSF小説チックに表現を変えながらも、常に歌われる対象との距離があまりに絶妙で、その描かれ方はこれまで以上に鋭いナイフのように切れ味を増している気がする。

“瓦礫のメトロポリス
砂の下に眠るは太古の遺物たち
進化も退化もない
思考は宇宙に満ちて零れゆく
世界の果ての数式
螺旋に破滅の文字
アダムとイブになれない
触手で弄り 愛でフリーズ”(「POST HUMAN」)
“アトリエはいつも退屈で 筆も乾いている
三流がレプリカをナイフで裂いた

本とレコードで暇を潰している
亜流とオリジナル 私は後者
この絵は美しいと
本当に美しいと
理性に欠けたペテン師が笑う”(「PERFECT FAKERS」)

ミュージシャンまたはクリエイターとしての狂気的な業の深さすら感じさせるこうした歌詞に、高橋祐二と須貝彩子の二人のクールなスウィーティ・ボイスが被さったときの気持ちよさったら!

そして、移籍したレーベルのオーナーである石田ショーキチ氏による、徹底した音楽的知識やレコーディングなどにおけるティーチング・コーチングによる成果についても触れておかねばならないだろう。

今作では、音楽的な意味での彼らの飛躍的な成長…、特に劇的に展開する音階やコード感が顕著ではあるが、それに加えて、ボーカルを含めたくっきりはっきりとした一音一音を立体的に配置することにより、いわゆる歪みのあるシューゲイザーサウンドでなくても、音楽的強度によるポップさとダイナミックさの両立が為されている。

さらに言うなれば、そうした音楽としての良さは綽々余裕でクリアした上で、そのサウンドは凶暴なまでにオシャンティですら、ある。

そうした意味でいうのであれば、彼らは、基本はギターロックでありつつ、雑食的にAORテイストやエレクトロニカ、ダンスフロア系R&Bなどを圧倒的なバランス感と刺激性を保ちながら鳴らせるThe 1975的な立ち位置に現在、立っているのではなかろうか。

そして、そのポジショニングは、フリッパーズ・ギターやスパイラル・ライフ、スピッツやプリ・スクール、シンバルズ、フジ・ファブリックなど、90’s以降のJギターポップ&ロック史の先に続いているに違いない。

“もう嫌 もう嫌
子供のままでいるなんて
もう嫌 もう嫌
大人なのに弱いなんて”(「ICE KNIVES」)
“手紙を焼くから待ってて
秘密 ひとつ 紐解いてみる” (「ORANGE」)
現状に甘えることなく。
すこしも誤魔化すことなく。

真っ当にガッツリと「音楽」に向き合い、その奥深き秘密をひとつひとつ紐解いていった成果に溢れたこのポップアルバム。

何度も何度もくり返し耳にしながら、その素晴らしさに僕は今、震えている。

ライナーノーツ : SAT RECORDS プロデューサー 石田ショーキチ

最初にメンバーから相談を受けたのは、2014年の7月、私のアコースティックギターを担いだ一人旅で東北を回った時だったと思う。盛岡GROVEではPGICと対バン形式のライブとなり、アンコールでは高橋祐二のテレキャスターを借りてPGICに加わって彼らが好きだというSPIRAL LIFEの曲をいくつか演奏した。そのライブの打ち上げの席。

要は、これまでリリースしたアルバムは、自分たちで考えたアイデアで録った自宅録音の音源、誰からも何も教わらず何が正解か間違いかもわからないままに録った、謂わばアマチュアのデモ音源の状態で、こんな宅録デモ状態でアルバムを何枚もリリースしてしまった、こんなんでいいはずがない、もっと向上したい、教えを乞いたい、教えてください、どうしたらいいでしょうか、そんな話だった。それはそれで凄いなと思った。確かに音は良くないし荒削りだし、アレンジはシンプル過ぎるくせにやたらノイジーなギターは沢山入ってるし、でもメロディが美しくてポップで、消化良いポップなシューゲイザーになっていたから、これを誰にも教わらずにまとめていたのは凄いな、と思った。確かに録音技術にはもうちょっとなところもあったけども。

で、これまでリリースしてきたCD、特に初期の3枚がもう在庫がないから追加プレスをしたいと当時のレーベルから言われたが、今となっては自分達的にクオリティ(演奏?レコーディング?)が許せないから嫌だ、と言っていた。なら、その当時のレコーディングデータを僕がもらってミックスし直して音を整えたものをリイシュー盤としてリリースしたらどう?協力するよ?と言ったら、データーをどこかに無くしてしまって全部ないんです…..、と、実にアマチュアイズム溢れる返答。はははは。それじゃどうにもならんねえ。まあ、何かあったらまた相談に乗るよ、なんて話をした。

それからどれくらいか月日が流れ、私も会社を作ってレーベル業務を本格化することにしたタイミングで、彼らが強い興味を示してくれたので合流することになったのは2017年のこと。うちに来たからには徹底的に教育しますよと、ライブで上京する度に座学で音楽理論の授業をしたり、何かとPCで打ち込んだデーターを流してライブをイージーにやろうとする姿勢を全部人力で演奏するよう稽古したり、まあ色々教えましたけど、私が教えたこと以上に自分たちで勉強して知識を深めていく様は勉強の虫と言うのがピッタリのガリ勉野郎に突然変貌し、あっという間に理論の知識量を増やしていったのには実に驚いたものです。この過程の中に「Lesson 1」という初期三部作から代表曲をリテイクした再録アルバムがあるのだけれど、これは初期三枚を再プレスしたいと言っていた前レーベルへの彼らのアンサーであろう。自分たちの音楽をよりフィジカルに、よりダイナミックに、音楽を演奏するという普通には誰もが出来ることではないことを喜びを以て全身で表現する、自分たちにしか出来ないニュアンスで表現する、そこに目覚めていった彼らの足跡がくっきりとプリントされている。とても良い作品です。

そんな「Lesson 1」の制作を始める前から、かなりの数があった彼らの新曲のアレンジを、もっとここをこうしよう、あそこをああしようというアンサンブルを弄る作業を時間をかけながら実は行っていて、時には私が盛岡に行ってリハーサルスタジオで一緒に演奏して楽譜を書き直りしたりアレンジを考え直したり、まあ東京・盛岡ですから兎に角距離があることもあって気がつけばこの作業も三年の月日が流れ、もういい加減煮詰まるところまできたからミックスダウンしてまとめようかとなったのは2019年の夏で、その年の冬には全曲ミックスダウンが終わり、年明けにはマスタリングも終わってこのアルバムのリリースは5月にしょうか6月にしようかリリースツアーはあそこに行こうここに行こうなんてプランを練っていた最中にコロナショックが世界を襲いすべてのエンターテイメント業務が強制停止されてしまいましたのは皆様もご存知の通り。

そんな経緯で実に長き年月を経て、今ようやく皆様のお手元に届いたPGICの6年ぶり、6枚目のオリジナルアルバム「DAWN TONE」、夜明けの色合いと名付けられたこの新作は、正に彼らの新しい夜明けその物であるかのような、「新しい傑作」となってしまった。かつての作品が悪かったと言うつもりは毛頭ないが、やはりきちんと時間と手間をかけて学習・研究・修練から「制作」した作品は必ず高いクオリティになるわけだし、何より高橋祐二の旺盛な音楽への学習欲は私が教えたことの三倍を自分で学んでモノにし、本作に見て取れる実に巧妙な転調を繰り返すドラマ性は完全に彼の独学の成果であり、そして鍛えぬかれた津久井君と須貝君の演奏力の向上もかつての演奏とは別物であり、そんな多くのファクターが築き上げた本作が、傑作でない訳がないのである。

かつての彼らはwanna beであった。何かに憧れて、それになりたいから真似をして一生懸命やってはいたけど、多くを知らない彼らは憧れを不器用な水彩画で描き続けていた。そして今彼らは大きなキャンバスに自分たちの色で自分たちの絵を描けるようになった。もう誰かになりたいwanna be族では無い。彼らは自分の足で立てるアーティストになった。才能が開花する時、バリバリと音がする(ような気がする)時がある。この3年間、その音を何度も聞いた。そしてこのサウンドが出来た。さあ、今度は貴方達がこの音を聴く番だ。PGICの進化を、ロックミュージックの進化を、たっぷりご堪能頂きたい。

最後に。文中ではなんとなく比較の意味で無礼な扱いをしてしまった前レーベルOnly Feedback Record ・ハタユウスケ総裁に、彼らを自由奔放に育ててくれたこと、彼らを世の中に見出してくれたこと、切に感謝申し上げます。

 

ライナーノーツ : Kinoshita Akihiro (死んだ僕の彼女/si,irene)

I’m curious about how many people listen to music as an album these days. “DAWN TONE” is the 6th album by Japanese indie band “PLASTIC GIRL IN CLOSET” based in Morioka Japan. Yes, 6th album.

I know PGIC since they played their 1st show in Tokyo 2008. We’ve been good friend for more than 10 years and I’m happy we’re both still playing music somehow.

I am writing this liner notes in English, so I guess people whose reading this sentence is most likely non-Japanese speakers. Also listener’s musical and cultural background is probably different from Japanese fans. If I tell Japanese fans that “PGIC song was recommended by Masamune Kusano (Singer and main composer of Japanese legendary band SPITZ) in a radio!” or “Their recent works are produced by Shokichi Ishida!”, I don’t need many words to explain how great PGIC’s music is.

I find many musical influences from their latest album, and what I find it interesting is that I’m pretty sure this music can be created only from Japan. Each words they use in their lyrics reminds of northern suburb countryside scenery of Japan.

I know main song writer Yuji listens to many kind of music all around the world, even ethnic music, and what they output as PGIC is definitely indie music which is purely made in Japan. It reminds me of 90’s traditional Japanese pop songs I used to listen to when I was a kid, and it perfectly blends with western world’s indie rock band elements.

It’s interesting for me to know how overseas listeners feel when they listen to PGIC, as I’m pretty sure not many of them has background musical history of 90s Japanese popular music, whether they find it new or nostalgic. I would say their music is evergreen. I wonder what would you say.

At last, decent quality of the production draw a line between their past pieces (which is also my favorite though), and I hope it helps to open a door to more music fans. Anyway, congratulation after 6 years of recording works, and I’m already waiting for their next album!

ライナーノーツ : 木下瑛博(死んだ僕の彼女/si,irene)
日本語訳:石田ショーキチ

この現代に於いて「アルバム」という形で音楽を聴くという人がどのくらいいるのか興味があるんだけど、ドーン・トーンは日本の盛岡という町を拠点にするプラスティック・ガール・イン・クローゼットというインディーバンドの6枚目のアルバム。そう、6枚目。

プラガが2008年に初めて東京でライブをやった時からもう10年以上も友達なんだけど、共にずっと音楽をどうにかこうにか続けてこれてる。嬉しいよね。

僕は英語でこのライナーノーツを書いてるわけだから読んでるのは日本語を喋らない人達で聴いてきた音楽背景なんかも日本のファンとは違うんだろうけど、もし日本のファンにプラガを紹介するとしたら、マサムネ・クサノ(日本の伝説的なバンド・スピッツのシンガーでメインコンポーザー)がラジオでかけたんだぜ!とか、最近の作品はショーキチ・イシダがプロデュースしてんだぜ!とか、まあだけど彼らの音楽の素晴らしさを説明するのに言葉はいらない。

このアルバムに色々とすごいところを見つける中で一つだけ断言したいのは、これは日本人にしか作れない作品だということ。歌詞の言葉の一つ一つが日本の北国の田舎の風景を思い出させる。

メインソングライターのユウジ・タカハシは世界中のあらゆる音楽、エスニックミュージックまで含めてほんとに色々聴く男で、それらの要素がプラガの音楽の内面にしっかりと「日本製の音楽」として肉付いていて、僕がキッズの頃聴いていたトラディショナルなジャパニーズ・ポップス(木下氏は帰国子女で少年期をアメリカで過ごした)を思い出させるし、それがまたうまいこと西洋のインディーロックの要素と完璧に混ざり合っている。

海外のリスナーがプラガの音楽を聴いた時に何を感じるのかすごく興味があるんだけど、日本の90年代をしらない人たちであっても新しさかノスタルジーか、それを感じるかどうか。彼らの音楽はエバーグリーン。あなたもそう感じることでしょう。

結果、しっかり作られた本作の作品性が彼らの過去の作品と線を引いてしまうことになる(けど僕はその過去の作品も大好きです)のだけれど、これが多くの音楽ファンの心を開くことを願って止みません。

なんにせよ6年ぶりのレコーディング作品おめでとう!僕はもう次のアルバムを楽しみにしてるんだけどね!!