COMMENTS-COCORO

■TEXT※順不同、敬称略

柴那典 
天性のポップセンスが、いよいよ花開きつつある。
甘い歌声にカラフルな音色。
ロマンティックなノイズギター。
何より、胸にすぅっと染み込むようなピュアなメロディ。
昨年のデビューアルバム『TOY』が東北地方を中心に各地で熱く受け入れられた、岩手県在住・平均年齢22歳の4人組PLASTIC GIRL IN CLOSET。
満を持して作り上げた2ndアルバム『cocoro』は、バンドの真価を発揮するようなキラキラとしたフレッシュな一枚に仕上がった。
リーダーの高橋祐二(Vo/G)は、こう語る。
「『TOY』を作ってから、音色で勝負するよりメロディで勝負したいという思いが、どんどん芽生えてきたんです。ギターの音作りも、シンプルになってきた。その分メロディに関しては妥協しちゃいけないと思いました」
2008年リリースのシューゲイザー・コンピ『Total Feedback』に参加し、レーベル「Only Feedback Record」に所属する彼ら。
ここ数年で脚光を浴びてきた「ジャパニーズ・シューゲイザー」の震源地が送り出す“新世代”の筆頭だ。
リンゴ・デススター、アソビ・セクスやペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハートを筆頭に、いま音楽リスナーの熱い注目を集めている海外のシューゲイザー~ドリーム・ポップのムーヴメントに呼応する存在としての期待も高い。
シンプルな音作りだったデビューアルバム『TOY』に対し、今作ではピアノやシンセを導入。そして、高橋祐二と須貝彩子(Vo&B)の男女ツイン・ヴォーカルも実現。
[Animal Brooch]や[Rabbit House]など、包みこむような温かさを持つハーモニーが、アルバムの大きな聴き所になっている。
[Stomp in’+Swing in’]や[KIDS]で聴ける須貝彩子の儚い歌声も魅力的だ。
「1枚目はあえてギターサウンドだけで作ろうと、最初から決めていたんです。ヴォーカルも、あえて僕だけにしていた。それで、2枚目で彩子のヴォーカルや、鍵盤楽器も入れて、世界を広げようと思った。それはデビューアルバムを作る前から決めてました」(高橋)
ポップに覚醒を果たしたプラガによる「ココロ」=「心」のアルバム。
ギターポップの未来を切り開く鮮やかな新風を感じさせる一枚だ。
そのみずみずしいテイストの背後には、東北地方から立ち上がるミュージシャンとしての力強い“熱”も宿っている。是非、応援して欲しい。
「次を見てるアルバムだと思います。ワクワクする感じのイメージが、今、僕にはありますね」(高橋)

岩瀬敬吾 
「PLASTIC GIRL IN CLOSET」 このバンドは心地いい。
背中から放たれるようなギターに薄紅のボーカル。
若いバンドのもつ初動感もしっかりとおさめられている。
ツインボーカルのバランスが今後どう変化していくか興味があるが、僕としての好みは「須貝彩子」がコーラスワークとして徹底していく、というのも良いと思う。
あくまで好みだ。ポップな彼女の声はよくも悪くも耳に留まる。 
「KIDS」の世界感にとてもよく混じるがこういった曲調の、この先の 進化、変化か、武器にも諸刃の剣にもなるやもしれない。 ただ、今時点では絶妙で素晴らしい。
「Pretty Little Bag」の楽曲世界観は他の曲達にまじる歌謡曲メロディ(いい意味だ)が無く、彼らのバックボーンが何処に所在するのか困惑する。
底知れぬと感じる要因の1つとなっている。 
ちなみに僕、この曲好き。 
全体的に言えるのは、軽やかな春風のような雰囲気に(きっと彼らの持つ雰囲気なのだろう)切り刻むギター。この相乗効果はなんともにやけてしまう。
これこそこのバンドの魅力だろう。
とにもかくにも、彼らの2ndアルバム「cocoro」が素晴らしい事はわかった。 
なにより、音楽に対する味覚の良さは今後、大きくなっていく予感を多くの方々に抱かせる事だろう。 

■Comments※順不同、敬称略

松本素生(GOING UNDER GROUND)
僕はバンドマンで小っさい人間だから人を音楽で判断するような所がある。
PLASTIC GIRL IN CLOSETとは友達になれる。

比田井修(School Food Punishment)
どこか懐かしい感じがするけど、新しく、若々しい。
朝でも夜でも時間を選ばず心地良い。
このバンドと出会って一年、確実に成長が見える作品ですね。 

伊藤寛之(ENO/SPORTS) 
音楽の何が好きかと聞かれたら、見た事もない景色へ連れて行ってくれるから、と答えます。PLASTIC GIRL IN CLOSETの楽曲にはその魔法がたくさん詰まっている。
真っ直ぐなボーカルが、ぐにゃりと曲がったギターサウンドにとろけて何とも気持ちがいい!
自分の好きな時間を過ごしながら、微睡んでる様な、そんな音楽。

Hisayo(tokyo pinsalocks/GHEEE/a flood of circle) 

音の中に、バンドを包んでいる「空気」も入ってる気がしました。 
風とか匂いとかまで感じられそうな。 
柔らかくて、優しいけど、適度なねじれた渦もある感じ。 
バンドの成長過程の、すっごく良い時期見させてもらいました。 
ありがとう。  

大坪徹志(hare-brained unity)
僕だけじゃなくみんな植物や動物と触れ合ったり、キレイな空や海を見ると心が洗われて澄んだ気持ちになると思う。
バンドの音と歌詞とメロディーからそういった「自然のエネルギー」を僕は感じます。
この作品に触れてたくさんの人が優しい気持ちになって欲しいです。 

API(1000say)
CDを手にとって、詞をみたら、なんだかあのころのせつない、眩しい気持ちを思いだした。
CDをデッキにいれて、音楽をきいたら、こんどは、天国への階段をのぼっていけそうな気持ちになった。

高橋浩司(HARISS) 
とにかく曲がいい!そしてとてもポップ、かつ泣ける! 
息子や娘ぐらいの年齢のバンドに完全に心ときめいた私。
とても好きなんです!とここで告白してみる。

ナカザワダイスケ 
PLASTIC GIRL IN CLOSETの奏でるメロディーが、言葉が、歌声が、 
サウンドが忘れかけてた記憶に優しく暖かく語りかけ五感に訴えかけてくる。 
そんな感覚がずっと僕の心をつかんで離さないのだ。 
チープな言葉だけどなんかキュンとするんだよ、なんかグッとくるんだよ、ホントに。 
彼らのcocoroが一人でも多くの人たちに伝わりますように。 
僕は自他共に認めるこのバンドの大ファンです。

山口幸彦(HUCKLEBERRY FINN)
昨年秋に初めてライブを観て、それからの東京ライブはほとんど観に行ってるお気に入りバンド。 
この2ndアルバムをいち早く聴ける事がものすごく嬉しい。 
メンバーも増えて新しいプラガなのです。 
青くみずみずしいところも、今の彼らだから創り出せる世界。 
爆音の中での、か弱い彼らの唄声がイイ(笑)。 
まだまだ発展途上のバンド、だけど『今のプラガ』を絞って出てきた最高傑作だね。 

野口徹平(Hi-5)
盛岡から届けられたプラガのセカンドアルバム。 
たとえばバンドワゴネスクがそうだったように。 
たとえばラブレスがそうだったように。 
このアルバムにも決して色褪せない魔法がかけられている。 
東北の若者達が鳴らした希望の音楽がたくさんの人のcocoroに届きますように。 

前田守康(ex.SHORT CIRCUIT/ex.FREAKYFROG)
PLASTIC GIRL IN CLOSETを聞くといつもその世界観に引き込まれます。
心地良く何処か懐かしく、そして泣きのツボをぐっと掴まれます。
このアルバムはそんな彼らの今のやりたい事を突き詰めた結果、バンドとしてすごく成長した作品だと思います。更なる進化がとても楽しみなバンドです。

junya(LaLa Sputnik/ex.Dutch Training) 
青く澄んだ水のように清らかなメロディは、 
雨上がりに浮かぶ虹のように、十二編の物語となって色鮮やかに紡がれていく。 
このアルバムがあれば、今年の夏は涼やかだ。